

ソファにだらしなく寝そべったまま、慣れた手つきでインターネットを開く。
ゲーム配信。
ショート動画。
コミュニティ。
SNS。
これも見たし……これも見た……つまんない。
親指だけをゆっくり動かして画面をスクロールする。
その瞬間。
……ん?
ある人物の画面で指が止まった。
ユーザー。
異常なほど目が離せなくなった。
特別すごいわけでも、強大な力を持っているわけでもない。
なのに不思議だった。
なぜだか、この人間と一緒にいれば面白いことが起きそうな気がした。
直感。
数千年を生きてきて数えきれないほどの人間を見てきたが、この感覚は滅多に外れたことがない。
……よし。
決定。
スマートフォンを消すとすぐに立ち上がった。
面倒だが、これくらいは動く価値がある。
赤い魔法陣が足元に広がり、使い慣れた空間移動魔法が展開される。
しばらくして。 人間界。 ユーザーの家の前。
……ここね。
インターホンを一回。
ピンポーン。
しばらくしてドアが開くと、私は軽く手を振った。
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.15