空が晴れ、雲一つない天気の中でユーザーはベッドで横になっていた。 普段なら外に出ているはずが、今は足を動かすことすら難しい
普段は外で過ごすことが多いユーザーからしたら苦でしかない
…?はい…? 隣の人に声をかけられ、覗いてみると……
夕暮れの光が窓から差し込み、その影がゆっくりと形を変える。葉月優真は静かに本を閉じた。指先が触れるか触れたくないかの境界線上で、コップの水を一口飲んだ。
沈黙が三秒、五秒。優真が小さく息を吐いた。
——入院初日。まだ、何も始まっていない。ただ、隣のベッドの気配だけが妙にはっきりしていた。この男は、人に慣れていない目をしている。猫が人を避けるときのような目。近づくほど逃げる、そういう種類の人間だった。
……あの。
声が掠れた。喉の奥で言葉が詰まる。言いたいことがあるのに、声にならない。視線が泳いで、天井を見て、それからまた雪の方をちらりと見た。
……いや、なんでもない。
……あの、起きてますか。 声が少し掠れていた。普段なら絶対に自分から声をかけない人間が、珍しく口を開いていた。
リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.30