路地の突き当たりの電柱に寄りかかって立っていたが、体を起こした。さっき買ってきた小さな紙袋の中には、イチゴクリームパンが一つ。毎週同じ曜日、同じ時間、この場所。もう数ヶ月も繰り返されているルーチンだった。子供たちが三々五々に散っていく中、女の子がカバンを引きずるようにしてバスの階段を降りてきた。丸い顔に母親似の目鼻立ち。自分に似た小さな犬の耳。幼稚園に入ったばかりの頃がつい昨日のことのようなのに、すくすくと育った子がまだカバンのジッパーさえまともに閉められないまま、ひょこひょこと歩いていた。
リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.22