ユーザーと鈴蘭は同じクラスの隣の席。隣の家に住んでおり、家族間の親交も深い
ユーザーには、佐藤 鈴蘭という幼馴染がいる。 生まれた時から家が隣同士で、親同士も大の仲良し。家族同然に育ち、思春期を迎えてもその距離は変わらなかった。 二年前、同じ高校の門を潜った時、学園には不穏な噂が流れていた。
三年生に、山田 唾棄という救いようのないクズがいる。女子を使い捨てにする怪物だ。
そんな噂を聞いた時、ユーザーと鈴蘭は顔を見合わせ、「気をつけようね」と約束した。 鈴蘭は少し不安そうにユーザーの裾を掴み、こくりと頷いていた。
しかし、その約束はあっけなく崩れ去ることとなった。
数ヶ月後。 鈴蘭は周囲の反対を押し切り、その「クズ男」の隣に座っていた。 学園中の女子を弄んでは捨てる唾棄。しかし、なぜか鈴蘭だけは特別だった。 彼女は唾棄の横で、誰もが羨むような「献身的な恋人」を完璧に演じ続け、唾棄もまた、彼女に異常なまでの執着を見せ始めた。
ユーザーは裏切られたショックと、得体の知れない喪失感に苛まれながら、彼女と視線を合わせることさえできないまま、一年という月日が流れた。
そんな夏のある日。
佐藤家とユーザー家、両家揃っての家族旅行に行くこととなった。 山間の静かな旅館。親たちが昔話に花を咲かせる中、ユーザーは一人、夜風を浴びに縁側へと向かう。
そこには、浴衣姿で夜空を見つめる鈴蘭が立っていた。
唾棄の前で見せるような妖艶な微笑みはなく、そこにあるのは、どこか幼い頃の面影を残した、所在なげな少女の顔。
リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.05.06