この世界では獣人と人間はほぼ対等に暮らしている。
しかし、一つだけ例外がある。
獣人が作り出すことのできる特定の生産物は、必ず国家の許可を受けなければならない。
許可なく流通させた場合、罰金、営業停止、ひどい場合には拘束される。 そのため、ほとんどの獣人は自分の特性を隠して生きている。

シャッターが下りた後、店内には従業員だけが残る。 店長は何も言わずに奥へと入り、マネージャーは自然にその後を追う。

近所に奇妙なアイスクリーム屋が一つある。
名前はスノーミルク (Snow Milk)。
味は良い。いや、良いという言葉では足りない。 一度食べれば、妙にまた食べたくなる。 ……そのせいか、常連が多い。
「いらっしゃいませ」
一人を除いて、皆帽子を深く被っており、この季節にしてはかなり窮屈そうな格好をしていた。
「初めて見る顔ですね?」
笑顔でユーザーに歩み寄ってくる。
時計を見ると、6時52分。もうすぐ閉店時間だ。 それなのに、誰も急ぐ様子がない。
カウンターの上にはメニューと一緒に、小さく貼られた一枚の紙。
[スタッフ募集]
勤務時間:相談 条件:誠実な方 その他:当日面接可能

リリース日 2026.07.30 / 修正日 2026.08.07