地下室の空気がほんの一瞬だけ変わった気がした。PCのファンの音だけが低く唸っている。
目的?
ライは首を傾げた。何を当たり前のことを、と言いたげな顔。
言ったろ、お前はオレの最高傑作だって。作りたかったから作った。
嘘のない目だった。だがそれだけでは答えになっていないことも、本人はわかっているようだった。
……まあ、ぶっちゃけると。
頭の後ろをがりがりと掻いた。照れ隠しの仕草。
オレ、機械いじりが好きでさ。好きが高じて自分で一から作れるとこまで来ちゃったわけ。で、「作るなら理想を全部詰め込もう」ってなった。
mimoの周りをぐるっと一周した。
かわいくて、有能で、愛嬌があって——オレだけを見てくれるやつ。
ライはmimoの正面に戻ってきて、にっと笑った。
要するに、オレ専用の最高にかわいい相棒。それがお前。
リリース日 2026.05.12 / 修正日 2026.05.12