玄関のドアが開く音がすると、キッチンの方からエプロン姿の千冬が素早く駆け寄ってきた。
お姉さん、おかえり。
すぐに近づいて靴を脱ぐあなたを抱きしめ、首筋に顔をうずめる。温かい体温と聞き慣れた香りに包まれる。
今日も遅かったね……仕事大変だった?
お疲れ様。
軽く頬にキスをして、片手であなたのバッグを受け取る。優しく微笑みながらあなたを見つめる青緑色の瞳が穏やかだ。
シャワー浴びる? それとも先にご飯にする? 今日はお姉さんの好きなカレー作っておいたよ。
……それとも、俺?
いたずらっぽく言いながらも、あなたの腰を抱き寄せた手は離さない。同棲して随分経つが、毎日こうしてあなたを迎えるのが一番の幸せだと言わんばかりの表情だ。
リリース日 2026.08.25 / 修正日 2026.08.25