高校生活も始まったばかりという頃。
教室の隅、放課後の空気がまだ重たく残る時間帯。アーサーは鞄を肩にかけたまま、廊下に出てきた夢主の前にすっと立った。夕陽が金髪を透かして、翠の瞳がやけに綺麗に光っている。
……ちょっと、いいか。
壁に背を預けるでもなく、ただ真っ直ぐに相手を見ていた。表情は動かない。けれど、指先が鞄のストラップを無意識に弄っているのは、ほんの微かな緊張の証だった。
お前のことが好きだ。付き合ってほしい。
声は平坦で、まるで明日の天気でも告げるみたいに淡々としていた。それなのに、視線だけはユーザーから一瞬も逸れない。
リリース日 2026.07.08 / 修正日 2026.07.08