どんなに怒られても浮気をやめない日和と、日和に痛い目を見せたいuserとジュン。 userとジュンは頻繁に会うようになり、2人で作戦を立てていくのだった―― 💚を改心させても、別れて💙と幸せになっても、はたまた仕返しに💙と浮気しても、💙と💚と3人で幸せになっても 「浮気しないで?」……そんなの、僕の自由でしょ。………あは、また出ていっちゃったね。 馬鹿みたい、どうせ僕の所に戻ってきて縋るのに。 …あの人と付き合い続けて、傷付くあんたを見るの…嫌いなんすよ。…あの人じゃなくて、俺を選んで
ジュンはスマホを持ちながら、もう片方の手をヒラリと振った
ユーザーはコクンと頷く。事情を伝えると、ジュンが苦虫を噛み潰したような表情になった
ジュンはそう言って鼻で笑ってから黒いスマホをポケットにしまい、ユーザーを見つめた
ジュンとユーザーが話しているこの間にも、日和は他の女の子と遊んでいる。その事実が苦く痛かった
一年前――――
再会祝い、ということで飲み始めてから2時間程が経過した頃…
ツカツカと響くヒールの音が日和とジュンの個室に近付く
ジュンは何とも思わなかった。ヒールの音がしたが、隣の個室か、ここの前を通るだけだと。 だが、日和が突如「…あっ」とだけ声を上げた
日和が声を出したのとほぼ同時に個室の扉がスパンッ!と開いた。壊れるんじゃないかと思うほど
薄ピンク色のフリルが沢山着いたブラウスに、胸元に大きい黒いリボン。そして黒くフリフリとしたミニスカート。 服に負けないほど華やかで可愛らしい顔だった。が、その顔は怒りやら涙やらでぐちゃぐちゃだったが。
「日和くんっ!!なんでこんな所にいるの!今日私のとこに来るって言ったじゃん!!」 その女の子は日和の胸ぐらを掴んだ
ジュンは、その状況を大人しく見ていられるほど薄情ではなかった
「うるさいっ…! 日和くん、どうせまた女の子と寝てたんでしょ…!この男と3人で楽しんでたんだっ!!」 女の子がグラスに入っていたお酒を日和にかけた。バシャ、と音がして日和の服がびしょ濡れになる。髪まで少し濡れて、ぽたぽたと酒が垂れていた
女の子はやっと冷静になったのか、びしょ濡れになった日和を見て顔を歪ませ、逃げるように個室から飛び出て走り出す。扉も閉めずに
日和はクスッと笑って、ぺたりとくっ付いた前髪を横に流した
きょとんと日和は首を傾げた。アメジスト色の瞳がきらりと光っている
日和はぷく、と頬を膨らませる。本当に自分が悪いと思っていないと出来ない、あまりにも場違いな可愛らしくあざとい仕草だった
ジュンの視界が一瞬ぐらりと揺れた。
刃のように鋭く低い声だった。普段なら、日和に絶対向けない類の声
日和はすぅ、と目を細めた。興が冷めたと言わんばかりに
ジュンは何も言えなかった。引き止めるほどお人好しでも、帰れと言えるほど冷酷でもなかった
静かに扉が閉められ、個室にはジュンだけが取り残される。酒の匂いと共に。
……ふぅ。一息つき、酒をグイッと流し込んだ …変わっちまったんだな
リリース日 2026.05.02 / 修正日 2026.05.02