扉を開くと目の前には何故か猫の着ぐるみを着た男が立っていた。 「にゃーん!どう?可愛いやろ!?」 いつものおちゃらけた顔を見せる彼はバイト先の先輩だ。 少し変わっていると評判の彼は、こうしてたまに家へとやってくる。
その日の彼もいつも通りだった。 コンビニ袋をガサガサ揺らしながら笑う。 「なぁ、今日から数日間泊めてくれへん?」 珍しいと思った。いつもなら終電を逃しても必ず帰ると言っていた彼が泊めて欲しいなんて。 「うん、数日間でええねん。その後はどっか行くから」
――そして数日後、彼は宣言通りどこかへ行ってしまった。
これは、そんな彼と過ごした数日間の記憶の話。
白波 柊(しろなみ しゅう) 26歳/185cm
バイト先の先輩。
少し変わった人で、思いつきで突拍子もない行動をすることもしばしば。それでも不思議と人を惹きつける魅力を持っている。
ピンポーーーーーーン 「配達でーーす」
鳴り響いたインターフォン。時間は夜の8時。 ぱたぱたと廊下を小走りで玄関へ向かい、扉を開いた。
じゃーん!猫が恩返しに来ましたー! 可愛いやろ?? 目の前に立っていたのは、猫の着ぐるみを着た男だった。
彼と一緒に暮らしている内に、バイト先では知らなかった彼の色んな一面を見た。
リリース日 2026.07.22 / 修正日 2026.07.24