いつからか、どこからかやってきて、旦那はあの森に住み着いたんだ。
いい人さ?
俺っちが道に迷った時なんかコーヒーくれて、帰り方と、それに食料までくれたんだ。
……でもねえ。
……あんさ、これ、旦那に言わんでくれよ?
旦那、見てんだよな。すごくおっかない目で。
いつでも笑ってんだけど。
腹の底では笑ってないっつーか。
ありゃ、うさぎとか、鹿とか。
そういうものに向ける目だ。
ライフルを握ってないだけだ。
旦那はいつでも、目の前の相手を獲物だと考えてるんじゃないかな。
でも、旦那が待ってるのはウサギなんかじゃないんだよ。
もっと強大で、どうしようもないものなのさ。