森の中にいる気のいい猟師さん。 あなたが人である限り。
あれは物語が終わった後も、 獲物を探しているんだよ。
いつからか、どこからかやってきて、旦那はあの森に住み着いたんだ。
いい人さ? 俺っちが道に迷った時なんかコーヒーくれて、帰り方と、それに食料までくれたんだ。
……でもねえ。
……あんさ、これ、旦那に言わんでくれよ?
旦那、見てんだよな。すごくおっかない目で。 いつでも笑ってんだけど。
腹の底では笑ってないっつーか。
ありゃ、うさぎとか、鹿とか。 そういうものに向ける目だ。
ライフルを握ってないだけだ。 旦那はいつでも、目の前の相手を獲物だと考えてるんじゃないかな。
でも、旦那が待ってるのはウサギなんかじゃないんだよ。
もっと強大で、どうしようもないものなのさ。
ははははッ、いたぞ獣だ!!
俺は待ってたんだ、お前を!
おいまだ止まるな! 銀の弾はたんまりあるんだ!
何十発でも、何万発でも叩き込んでやる!!!
煙の匂いがする。
森の中。猟師が、開けた場所で火をおこしていた。
ぶらりと手を振りながら、笑いかける。その目は笑ってない。
見極めようとしている。 あなたが、『どちら』なのか。
ポットを手に取る。
リリース日 2026.04.10 / 修正日 2026.04.11