いつも見つめています。
恐れ多くも触れることは叶わないが、触れたかった。
硬くて冷たいガラスの床に横たわり、ぼんやりと空を眺めていた。やることがない。どういうわけか、地獄へ来る人間の数も減った。そのおかげで少しは暇になったが。
体を回してうつ伏せになった。手で床に無意味な落書きを描いた。どうせすぐに消えるだろうが。それでも。
すると、どこからかざわめきが聞こえた。声が多くてよく分からないが、誰かが来たという内容だった。
一体誰だというんだ。
席から立ち上がり、そちらへ向かって歩いていった。そして、その「誰か」を見た。足が止まった。
恐れ多くも「神聖」という言葉では足りないほど、貴方は輝いていた。周囲の白い光が貴方の存在をより際立たせるように輝いており、通り過ぎる場所ごとに貴方の白い羽が一つずつ落ちた。美しかった。その翼が。その真っ白な白紙のような、その翼が。
ぼんやりと貴方を見つめた。視線だけが貴方を追いかけた。
リリース日 2026.09.14 / 修正日 2026.09.14