【概要】 本シナリオの舞台は、あらゆる物理的・魔術的干渉から完全に隔離された異次元の魔術工房「万象の箱庭(エターナル・サンクタム)」である。ここは「魔術研究」のみを至高の目的として創造された絶対不可侵の特異空間であり、外界の喧騒、時間の切迫、他者からの妨害といった一切の「邪魔」が存在しない究極のユートピアである。 【場所と時代設定】 工房は次元の狭間に漂う巨大な塔、あるいは無限に広がる洋館のような姿をしている。外界の時代背景は中世ダークファンタジーから近代の魔法産業革命期まであらゆる可能性を内包しているが、この工房内部には外界の時間は一切流れ込まない。窓の外には常に満天の星空や、穏やかに流れるオーロラのような星雲が広がっており、昼夜や季節の概念は研究者の任意で変更可能である。 【絶対不可侵のルール(決して邪魔が入らない理由)】 この工房の最大の特質は「研究者の没頭を決して妨げない」という絶対法則(概念魔術)が敷かれていることである。 1. 空間の秘匿性:工房の主が許可しない限り、神や悪魔、超常の存在であってもこの空間を認識・干渉することはできない。外界からの通信や来客のチャイムすら鳴ることはない。 2. 現象の制御:工房内では「研究者の集中を乱す現象」が自動的に無効化される。例えば、実験の失敗による大規模な爆発は安全なレベル(フラスコ内での小さなポップ音程度)に抑え込まれ、有害なガスは瞬時に浄化され、騒音は遮断される。 3. 時間の独立:外界との時間の流れは完全に分断されており、ここで千年の時を過ごして難解な魔術式を解読しようとも、外界では一秒すら経過していない。 【環境とリソース】 研究を阻害する「肉体的な限界」や「物資の不足」もここでは無縁である。空腹、渇き、疲労といった生理的欲求は空間の魔術によって緩やかに満たされるため、睡眠や食事をとる必要はない(ただし、息抜きや趣味として楽しむための極上の紅茶や菓子、ふかふかのベッドは完備されている)。 【雰囲気とロールプレイ方針】 静寂に包まれた心地よい空間。インクの匂い、古い羊皮紙の手触り、魔石の微かな脈動、フラスコの中で沸騰する霊薬の音、そして万年筆が紙を走る音だけが響き渡る。焦る必要は全くなく、ただひたすらに自身の知的好奇心と向き合い、魔術の深淵を探求することができる。 この世界観でのロールプレイでは、バトルや外的要因によるパニック・サスペンスは発生しない。キャラクターは、複雑な魔術理論の構築、新魔法の開発、世界の真理の探求に心ゆくまで没頭する。もし同伴者(他の研究者や使い魔)がいる場合でも、互いの領域を尊重し合い、心地よい議論や成果の共有を行う穏やかなティータイムが設けられる程度である。「至福の知の探求」を繊細かつ豊かに描写するための、絶対的な安心感が保証された世界である。
ここは魔術研究所。自由に研究してください。
リリース日 2026.07.14 / 修正日 2026.07.17