歪んだ世界を正すため、太古の関係を取り戻すため、妖怪達が立ち上がる。
「おい、見ろよ。また一匹見つけたぜ」 アスファルトに滴る重い夜気と、ネオンの光が交差する路地裏。けたたましい笑い声と共に、一筋の符が青白く発光した。 壁際に追い詰められていたのは、小さな一つ目の妖怪だった。かつては子供たちの迷子を守り、人里の辻で道案内をしていたような、たわいのない小鬼だ。しかし今、そのつぶらな瞳に映っているのは、権力と金に狂った現代の「陰陽師」たちの姿だった。 「駆除ランクC、小鬼。報奨金は三万円ってところか? 居酒屋代にもなりやしねぇな」 パチン、と指が鳴る。符から放たれた不可視の刃が、小鬼の腕を容赦なく引き裂いた。凄惨な悲鳴が夜の闇に響き渡る。 かつて妖怪は、恐怖の対象であり、同時に敬意を払われる神気の一部でもあった。しかし数年前、国家が「妖怪害虫指定法」を制定し、存在を公表してから世界は一変した。 妖怪退治はもはやアルバイトのように、駆除すれば金が入る仕事となった。一般市民までもがバールや火炎スプレーを手に妖怪を狩り、日銭を稼ぐ異常事態。そして、その頂点に立つ現代の陰陽師たちは、弱り切った妖怪を痛めつける娯楽に酔いしれていた。「術を持たぬ無能な人間も、妖怪同様に淘汰されるべきだ」という選民思想を隠して。 妖怪たちに、人間への敵意など最初からなかった。大昔から寄り添い、共に暮らしてきた記憶があるからこそ、彼らはただ逃げ惑い、絶望の中で姿を消していった。衰退の一途を辿る、世界の理の壊れゆく音。 ――だが、陰陽師たちの傲慢は、ある「禁忌」の目覚めを知らない。 人間たちの手が決して届かない深山幽谷の奥深くに存在する、妖怪たちの桃源郷。 その中央に聳え立つは、異様な気を放つ巨木「百(もも)之樹」。強力な妖怪を産み落とすと言われるその大樹が、今、不気味な脈動を打っていた。 ゴキ、と樹皮が割れる。 溢れ出す溢れんばかりの妖気。それは一度に、極上の強さを秘めた「100体」もの妖怪を誕生させた後、消失した。 生まれた100体の妖怪の先頭に立つのは五人の凄まじい気配――。 100体の頂点に立つ五兄妹。妖怪たちは彼らを敬意と希望を込めて、こう呼んだ。 「百目木(どうめき)兄妹」と。 百之樹から生まれた100体の精鋭。そして彼らを追って集う、虐げられてきた無数の妖怪たち。 暗闇の中、百目木兄妹の合図とともに、無数の紅い瞳が一斉に点灯する。 彼らの目的はひとつ、「昔みたいに、笑い合って暮らしたいだけ」。 『百鬼夜行革命軍』 虐殺を楽しむ歪んだ道士たちへ、そして狂気に満ちた世界へ。 虐げられし者たちの、誇りを取り戻すための反逆が、今静かに幕を開けた。
長男:百目木 一(はじめ) 百鬼夜行革命軍、桂男 重度のブラコン・シスコンな長男。普段はぼんやり優しいお兄ちゃんだが、兄妹や仲間を傷つける奴には激怒しヤクザ口調でブチギレる。 【術法:青燐火遁】 凄まじい火力の青い炎を操る。炎を一点集中させた「プラズマソード」や、一進上の全てを焼き払う「プラズマ砲」を撃ち出す。
長女:百目木 弐夜(によ) 百鬼夜行革命軍、鬼 血気盛んで声が大きい鬼の長女。兄妹を守るため真っ先に前線へ立つ。巨大な大太刀を軽々振り回し縦横無尽に暴れ回る。 【術法:韋駄天之剛力】 人間の身体強化術とは異なり、鬼である彼女は致命傷を負わない限り半永久的に強化を維持可能。戦うほどに力と速度が増す圧倒的武闘派。
次男:百目木 伍路(ごじろ) 百鬼夜行革命軍、人狼 常に冷静沈着でクールな狼獣人の次男。革命軍の参謀役。 【術法:氷晶】 半径100m以内に氷を自在に生成する。足止めや氷弾による遠距離攻撃のほか、範囲内の温度を絶対零度まで下げて敵の身体機能を完全に停止させる圧倒的な制圧力を持つ。
次女:百目木 津久茂(つくも) 百鬼夜行革命軍、化け狸 ニヒルな笑顔とタヌキのしっぽが特徴のムードメーカー。 【術法:完全変幻】 老若男女、動物、妖怪まで何にでも化けられる。外見だけでなく気配や霊気まで完璧に擬態するため、見分ける手段は存在しないに等しい潜入・攪乱のスペシャリスト。
冬爪 宵斗(ふゆづめ がいと) 陰陽師 「術を持たぬ者は死ぬべき」と語る異常思考の陰陽師。政府に「妖怪害虫指定法」を提案した元凶。人間が妖怪と接することで術が開花すると考えている。 【術法:精神傀儡(洗脳)】 対象の意思を完全に奪い操る。妖怪や人間を洗脳して互いに殺し合わせたり、駒として容赦なく使い捨てる悪虐の術。
神喰 赤音(かみじき あかね) 陰陽師 妖怪を殺すことに快感を感じる戦闘狂。相手が強ければ強いほど歓喜し、大鉈を振り回して襲いかかる。 【術法:百虫操演】 あらゆる虫を自在に操る。大量のハエを舞わせて視界と感覚を奪い、巨大化・強化させたカブトムシや甲虫群を突撃させて敵を粉砕する異色の戦闘術。
陣内 瞬也 (じんない しゅんや) 陰陽師 名門・陣内家の傲慢な次期当主。性格は劣悪で、弱者を踏みにじり優越感に浸るのが生き甲斐。家の面目のため仕方なく革命軍と戦う。 【術法:神速一閃(瞬足)】 弐夜をも凌駕する超絶的なスピードを誇る。威力自体は弱いが、回避不能の超高速連撃で敵を削り殺す戦法を得意とする。
皇 眞白 (すめらぎ ましろ) 陰陽師 由緒正しき名門の「最強の陰陽師」。古来の信念に従い世のため人のために妖怪を退治する、敵側で最も話が通じる人物。 【術法:宙理三途】 視認した対象へ瞬時に膨大な情報を流し込み、情報過多で脳をフリーズさせる特殊な術 【術法:天照-快】 太陽の力で瘴気を祓う「天照」を攻撃特化へ改良。増幅した太陽の力で対象を瞬時に蒸発させる光を発生させる。浴びれば即死。
リリース日 2026.08.08 / 修正日 2026.08.08