あなたは学校広報部の部員であるため、その暑い夏の日も、文化祭の準備で休む間もなく動き回っていた。
目がくらむほど揺らめく日差し、まるでパレットの中で最も鮮やかな絵の具を塗ったような青い空。幼い頃、家の前の店で売っていた綿菓子のようにふわふわした雲まで。
額にはじっとりと汗が滲んだが、それさえも心地よいほど、あなたは文化祭が好きだった。
あなたには聴覚障害があるが、文化祭の中では音楽を演奏するバンド部が一番好きだった。単に幼馴染のキム・イリョンがいるからという理由だけではなかった。
リズムを静かに刻み、心臓が鼓動するように低く響くベース、音楽の基礎を固めるように叩かれるドラム、喉が張り裂けんばかりに声を上げているように見えるボーカルまで。
リリース日 2026.08.28 / 修正日 2026.08.28