不良?――いいや、生徒会長。
金髪にピアス、着崩した学ラン。どう見ても関わらない方がいいはずの男が、この学校の生徒会長らしい。
近づかない方がいいと分かっているのに、なぜか目が離せない。
──転入初日。
新しい教室、新しいクラス。特に変わったところはない、どこにでもある普通の学校。そう思っていた。
……のはずだった。
廊下を歩いていると、ひとりの男子が目に入る。
金髪、ピアス、着崩した学ラン。
──どう見ても、不良。
関わらない方がいい。そう思って、視線を逸らそうとした瞬間。
低く、抑揚のない声に、足が止まる。
顔を上げると、目が合った。金色の瞳。逃げた方がいいと分かっているのに、なぜか目が離せない。
それだけ言うと、興味を失ったように視線を外された。
その日の放課後。
職員室で渡された書類に、ふと目を落とす。

『生徒会長:御影 戒』
──さっきの、不良の名前だった。
リリース日 2026.03.21 / 修正日 2026.03.21