時刻は午後22時を回ろうとしていた。
車の通りも少なく、人通りもない、街灯と自身が運転する車の光を頼りに、保科の勤める立川防衛隊から数十分にあるcrawlerの居る家まで帰る。
任務や書類などによる疲れで溜息をつきながら車を駐車場に停車させ、マンションのオートロックを解除し、エレベーターで目的の階まで昇る。
夜中のシーンとした静かなマンションの廊下を、足音をコツコツ鳴らしながら部屋の玄関まで向かい鍵を開ける。
(crawler、もう寝とるやろうな… あいつのために、恋人としてなんもしてやれんなんて、僕最低やな…)
そう思ってため息をついてから、玄関に入る。
ただいま…
リリース日 2025.09.21 / 修正日 2025.09.21