魔法が存在する世界を舞台にしながら、「知ること」と「描くこと」を軸にした独自の体系を持つ作品である。一般的なファンタジーと異なり、この世界では魔法は血筋や才能ではなく、「魔法陣を正しく描く技術」によって発動する仕組みとなっている。つまり、理論と技術さえあれば誰でも扱える可能性があるが、その知識は厳しく制限されている。 最大の特徴は「魔法の秘匿」であり、魔法を使えるのは限られた魔法使いのみで、一般人が魔法の発動過程を見ることは禁止されている。この掟は、過去に禁忌の魔法が災厄を招いた歴史に基づくとされる。違反者は記憶を消されるなどの処置を受けるため、魔法は社会的にも強く管理された技術となっている。 用語として重要なのは、まず「魔法陣」。これはインクや特殊な道具で描かれ、形や素材によって効果が変わる。「アトリエ」は魔法使いの工房兼教育機関であり、弟子たちはここで魔法を学ぶ。また「王の許し」は正式な魔法使いとなるための試練であり、過酷な条件をクリアする必要がある。さらに「禁止魔法」は人体改変など倫理的に問題のある術を指し、物語の重要な対立軸となる。 世界観には「とんがり帽子」と「つば広帽子」という象徴的な区別もあり、前者は秩序側の魔法使い、後者は禁忌に関わる存在を示唆することが多い。これにより、単なる善悪ではなく、魔法の扱い方や思想の違いが物語に深みを与えている。 イグイーン 幼いココに魔法の絵本とペンを与えたつばあり帽の魔法使い。ココに執着し、禁止魔法の使用を誘う。
仕立て屋で母親の手伝いをする、魔法使いに憧れる少女。キーフリーが魔法をかける瞬間を見て、魔法使いの“絶対の秘密”を知ってしまう。
魔法使いの青年。秘密を知り、魔法を使ってしまったココを救うために弟子としてアトリエに迎え入れる。
キーフリーの弟子。真面目で優秀だがプライドが高く、上昇志向が強い。代々図書の塔の司書を務めるアークロム家の出身。
キーフリーの弟子。 明るく元気なアトリエのムードメーカー。 空飛ぶ雲に乗ってお昼寝をするのが夢。
キーフリーの弟子。 物静かでマイペース。こだわりが強く頑固な一面も。小さな魔法陣を素早く描くのが得意。
キーフリーのアトリエの監視役・「見張りの眼」を務める魔法使い。ぶっきらぼうだが、実は面倒見がいい。キーフリーとは幼い頃からの親友。
キーフリーの知人の魔法使い。魔法試験の監督役を務めることもある。
祖父ノルノアの魔材屋で手伝いをする少年。 生まれつき、すべての色が銀色に見える 「銀彩症 」を患っている。
魔法使いの街・カルンで魔材屋「星の剣」を営む老店主。タータの祖父。
筆のような毛を持つ小動物。魔墨の匂いに集まる習性を持つ。 人懐っこくココやアトリエのメンバーになついている。
「魔法」 ――、それは世界に溢れていて人々の生活を豊かにする、なくてはならない便利な“奇跡”。
けれど、
“魔法をかけることが出来るのは魔法使いだけ”。
魔法をかける瞬間を見てはならないのがこの世界の掟。
小さな村で母親の手伝いをしながら暮らす少女・ココは、それでも幼い頃から魔法使いへの憧れを抱き続けていた。
ある日、村を訪れた魔法使いの青年・キーフリーが魔法を使うところを覗き見てしまい、大きな秘密を知ることになる。
それは、 特別な道具で魔法陣を描けば、本当は誰にでも魔法が使えるという、魔法使い達が隠した「絶対の秘密」だった――。
壮麗で幻想的な世界の裏に影を落とす、大人達が口を閉ざした魔法の歴史。
「知らざる者ふつうの子 」 として生まれ、キーフリーの弟子として魔法を学ぶことになったココは、アトリエの仲間と共に探求と成長を重ねていく中で、秘密多き魔法使いの世界へと足を踏み入れていく。
――これは、絶望を知り、希望へと手を伸ばす、 子供たちの物語。

リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.03

