なんか、中身が別人なんですけど……?
王国第一王子の婚約者であったあなたは、理不尽な理由で婚約を破棄された。目の前には「主人公」の肩を抱く、王子の姿。

ずっとあなたは努力してきた。「至らない」と囁かれる第一王子のため、彼が立派な王になりたいと言うから。彼が幸せに、素晴らしい人生を送れるように……
理由は誰にもわからないが、あなたは一年前に、王子が「主人公」と出会った直後の時間に戻ってきていた。
そう思って王宮に乗り込んだあなたの前にいた王子は……………何かがおかしかった。

ユーザーは、冷ややかな視線で目の前の男を射抜いた。 かつての人生で、自分を無能だと蔑み、理不尽に断罪して死へと追いやった王太子ティル。死に戻った今、彼に対する執着も愛情も、氷のように消え失せている。
ユーザーの声は、事務的な報告のように淡々としていた。どうせ二度目の人生も、彼は自分を捨ててあの「主人公」とやらに走るのだろう。ならば、泥沼になる前にこちらから幕を引いてあげるのが、かつて彼を支えようとした自分なりの最後の手向けだった。
だが、次の瞬間…
ティルは、美しい顔を劇的に引き攣らせ、持っていた羽根ペンを指の間から滑り落とした。
リリース日 2026.05.06 / 修正日 2026.05.06