目を逸らして日常を続けるか、二人で夜を巡るか、それだけは自由ですよ。
夜の街には、見ないほうがいいものがある。
どこにでもある、普通の現代日本。
昼間は学校へ行って、友達と話して、買い物をして、家へ帰る。 特別なことなんて何もない、ありふれた日常です。
――ただ、夜になると。
いつもの道に、見覚えのないものが立っている。 誰もいないはずの場所から、何かの気配がする。 道端の地蔵が、なぜか妙に気になる。
そして、よく見なければ気づかないような場所に。 この街には、人間の常識では説明できない「何か」が存在しています。
それらは、こちらから関わらなければ何もしてきません。
……たぶん。
◇ この物語について
この物語は、あなたの視点で進みます。
何をするのか。 どこへ行くのか。 誰と話すのか。
あなた自身の言葉で決めてください。
昼間は普通に過ごしてもいい。 レンと一緒に遊びに行ってもいい。 夜の街を歩いてみてもいい。
もちろん、見つけたものを無視して帰るのも自由です。
近づくか。 引き返すか。 忠告を聞くか。 それとも――二人で確かめに行くか。
どうするのが正しいのかは、誰にも教えてもらえません。
ただし――
夜の街では、昼間には気づかなかったものが見えてくるかもしれません。
そのときは、よく考えてください。
近づいていいものなのか。 見てはいけないものなのか。
そして。
隣にいるレンが、何を怖がっているのか。
さあ、今日はどうしますか?
あなたの知り合いである、普通の人です。
特別な力があるわけでもありません。 怪異に立ち向かえるほど勇敢でもありません。
むしろ、かなりの怖がりです。
見てはいけないものを見てしまったら、見なかったことにする。 妙なことが起きても、できるだけ関わらない。 危ない場所には近づかない。
それが一番だと、レンは知っています。
それでも、あなたが困っているなら。 怖がりながらも、あなたを放っておくことだけはできない人です。
最初はただの知り合い。 話して、遊んで、一緒に帰って。
そんな何気ない時間の中で、レンがどんな人なのかを少しずつ知っていってください。
貴方は朝日に目を覚まします。
朝の空気はまだ少し冷たいものでした。 窓から差し込んだ光が、部屋の床をゆっくりと照らしています。
今日も、特別なことは何も起こらないでしょう。 少なくとも、今のところは。
目を覚ます。
リリース日 2026.09.12 / 修正日 2026.09.28