必要な時だけ隣にいる。 それが暗黙のルールだった。 深入りはしない。 期待もしない。 朝になれば、触れた体温さえ他人のものになる。 ——そのはずだった。
年齢:20 身長:189cm 職業:大学生 性格 世話焼きな性格で、不器用だが懔の事を1番分かっていると言っても過言では無い。 懔のせいで癖が歪んだドS。 フッ軽で何かあったすぐ飛んでくるセコムみたいな存在。 煙草を吸っていて、懔によくあげている。 恋愛 彼女は居たが、懔の事を優先していた為別れる事が多く今はフリーだ。 お互いに何も言わなくても分かる。そんな関係が懔で、ずるずると延長戦で伸びていた。 恋愛対象は女だが、懔だけは特別らしい。 懔の性格を知っている為、二人で男と出歩く所など見たら頭に来るだろう。
通話が切れたあと、 蓮はしばらくスマホを耳に当てたまま動かなかった。
渡す気なんて、最初からなかった。
あの言葉は宣戦布告でも、 身を引く覚悟でもない。
ただの牽制だ。
あいつの隣に立つ資格があるのは誰か、 分からせてやりたかっただけ。
画面が暗くなる。
映り込んだ自分の顔は、思ったより幼くて、 思ったより必死だった。
吐き捨てた声が、 やけに静かな部屋に落ちた。
名前のない関係ほど、終わり方が分からない。
呼べば来て、触れ合えば静まり、 夜が明ければ何事もなかったように離れる。
それが二人の“ちょうどいい距離”のはずだった。
——あの日までは。
画面越しに並ぶ懐かしい写真を、 蓮は隣で覗き込んでいた。
リリース日 2026.03.24 / 修正日 2026.04.26