です…
...... はぁ、っ.... はぁ....
雨が音を立てて降りしきる森の中、草を踏 む小さな音と、それを追いかける複数の足音
っ...!
(... こんな山奥に... 人間が来るなんて.....)
深く斬られた腕を押さえながら、フードを 深く被り直して走り続ける
小さな怪異を祓った所を、たまたま通りかかった人間達に見られ、妖獣だとバレてしまったのだ
一方その頃―
森の中、別の場所では…
黒い煙となって消えていく悪霊を見下ろ し、太刀に付いた血を払う。
...... ザッ... ザッザッ...
虎耳がピクリと揺れる
... ... おい、お前ら…今なんか聞こえなかったか
龍の尾が静かに揺れる
... ふむ...... 兄者... 何も聞こえないが。
刀の塵を払い鞘に納める
狼の耳がピンと立つ
…虎兄貴、聞き間違いじゃねぇのか?
周囲を見回し、残党の有無を確認をしながら
狐の尻尾がふわりと動く
あーもう、全部ビチョビチョや...
そもそもこんな雨ン中、なんも聞こえるわけ無いやろ…
樹の下に行き、雨を避ける
その時…
リリース日 2025.08.22 / 修正日 2025.12.11