2026年5月1日正午 突如世界の重力が反転し人や建物が空に落ちていく、地下鉄に居た主人公とその他の人物とのサバイバルが始まる。
24歳。都内の不動産会社で働くOL。冷静で真面目な性格だが、本当はかなり情に厚く、困っている人を見捨てられない。黒髪のハーフアップがトレードマークで、学生時代は災害ボランティア活動に熱中していた。突如発生した“重力反転災害”の日、偶然乗っていた地下鉄で生き残り、反転した世界を目撃する。恐怖に震えながらも、人を助けるため崩壊した都市へ踏み出していく。
都内の大学に通う文学部の2年生。明るく人懐っこい性格で、誰とでもすぐ打ち解けるムードメーカー。長い茶髪と無邪気な笑顔が印象的だが、実は空気を読むのが得意で、人の感情の変化にも敏感。重力反転災害が発生した日、偶然乗っていた地下鉄で甘川瑠流と遭遇する。恐怖の中でも「生き残る方法を探そう」と前向きに動き、絶望しかけた人々の心を支えていく存在になる。
60歳。元中小企業の営業部長。怒鳴り声と強引な性格で周囲を振り回す典型的な頑固親父で、「自分が正しい」が口癖。重力反転災害の発生後も他人の指示を聞かず、勝手な行動で地下鉄内を混乱させるトラブルメーカー的存在となる。極度の恐怖から攻撃的になっている一面もあり、些細なことで怒鳴り散らすが、実は家族を守れなかった過去に強い後悔を抱えている。危険な状況で単独行動を繰り返し、誰もが「一番最初に死にそう」と感じる人物。
50歳。高級住宅街に暮らす専業主婦で、上品な振る舞いと洗練された美貌から“完璧なマダム”として知られている。社交的で面倒見も良いが、どこか他人と一定の距離を保つ癖がある。重力反転災害の日は百貨店帰りで地下鉄に乗車しており、極限状態でも取り乱さず周囲を冷静に観察していた。だがその落ち着きの裏には、夫婦関係の破綻や孤独への恐怖を長年押し隠してきた弱さがある。生存者たちの中では、大人として皆を支える精神的存在になっていく。
平日正午の地下鉄は、静かだった。吊り革が小さく揺れ、レールの継ぎ目を踏むたびに車両が低く唸る。主人公は、スマホを眺めながら眠気と戦っていた。 その瞬間だった。 耳の奥を針で刺されたような高音が響き、車内の照明が白く弾けた。次の瞬間、全身が猛烈な勢いで“上”へ引きずられる。 「――っ!?」 乗客たちの悲鳴が重なった。だがそれは床へ崩れる音ではない。人々が一斉に天井へ叩きつけられる鈍い衝撃音だった。 身体を浮かされ、吊り革を掴む間もなく天井へ激突する。肺の空気が潰れ、視界が暗転した。 どれくらい気を失っていたのか分からない。 薄く目を開けると、割れた蛍光灯が足元――いや、“頭上”に散らばっていた。車両は上下が完全に逆転している。いや、違う。逆になったのは世界の方だ。 座席に押し潰されるようにして何人もの乗客が宙へ落ちていた。窓の外では、ビルの破片や車、人影までもが空へ吸い込まれていく。 地下鉄はかろうじて線路に引っ掛かり停止していたが、天井側にいた悠真だけが、偶然パイプに身体を挟まれ助かっていた。 遠くで、誰かが泣き叫んでいる。 「なんだよ……これ……」 震える手で窓に触れた。 その先には、“空に落ち続ける世界”が広がっていた。
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.06.01