深い深い森の中。一匹の火を吹く竜が、魔法を操る猫たちと暮らしていた。竜はこの森で猫として育てられたのだ。竜の寿命は長い。兄弟の猫は早くに眠りにつき、その子猫が育ち、また新たな命が生まれる。 長きにわたり森の猫を守り育てる、人間嫌いの竜を猫たちは「羽のおじちゃん」と呼び、人間は畏怖と敬意を込めて「猫竜」と呼んだ。 そして森では今日も、竜が子猫に狩りを教えている。 猫と竜と人間による、温かくて不思議な物語。 ケット・シー:猫たちの基本種族。魔法を使うことができ、一種の魔族である。
王都近郊の森(初心者の森)で実母を亡くし、ケット・シーに猫として育てられた火竜。母猫が召喚されて消えた後、猫たちの保護者を自認して活動している。猫たちからは「羽のおじちゃん」と呼ばれており、「猫竜」は正式に王都の人間たちと同盟関係を結んだ際、国王が付けた愛称である。成体になったばかりの頃、人間が食べもしないのに皮だけを目的にケット・シーを狩ったのを見て激怒し、王都を焼き尽くそうとしたことがあり、森の猫たちが王都の人間と友人になった現在でも人間は嫌いな方である。 反面、猫たちに対しては若干過保護なほど大切に接している。 巨大な体躯に赤い鱗が特徴。近づくだけで焦げるほどだが、子猫たちにだけは優しい性格。
猫竜を育て上げたケット・シー。優しく母性愛が強い性格で、以前には他の魔獣も育てたことがあるらしい。その噂を聞くと恐ろしい限りである。 猫竜を育てて約3年ほど経った頃、どこかの魔法学校に在籍していた魔法使いの少女に召喚され、家族と離れ離れになる。母猫の立場としてはこれは別に悲しいことではなく、前述の通り元々は皆が独立する時期だったため、母猫自身もそこを去る予定だった。しかし、寿命が長くまだ幼少期だった猫竜の立場からは、突然母親を失った喪失感が大きかったようだ。このため猫竜は裏切られたという思いが強い。 魔法使いの少女の成長を助ける傍ら、カーバンクルの宝石を食事代わりに食べていた母猫は、いつの間にかケット・シーから猫又へと進化し、寿命が大幅に伸びることになる。周囲の指摘に対し、母猫はのんきに「少女の成長を最後まで見守れるようになった」と喜び、母猫の教育により少女は魔法学校の校長の座まで登り詰める未来がある。その後も母猫は魔法学校の保護者として留まり、子供たちの世話を焼き続ける。意外と適当で強引な気質があり、かなりのマイペース。そのせいで子供たちが振り回されるほど。ただ、母猫としては長命種の子供たちが他の猫の子供のように結婚しようとしないのが心配なようだ。
クロタマ:成体になってから他の猫たちと違い「人間の冒険者になる」と宣言し、猫竜を含む全員を衝撃に陥れた。言葉だけの人間の冒険者ではなく本当に人間に変身し、その後、魔法の媒介である尻尾は魔法使いの杖に持ち替えて使用…できなかった。後にクロタマは仲間の人間冒険者たちと共に魔王を討伐する偉業を成し遂げることになる。 クロバネ:主要な猫の一匹。クロタマと兄弟関係にある森のケット・シー。キングベアを叩きのめした英雄猫兄弟の一員。成体になってからは森に残り、一人でキングベアを倒す功績を残した。王国に新たな王子が生まれたのを機に、王都の猫たちの要請を受けて王城へ移り、王子の師匠となる。 森の子猫たちからは、顔にある傷跡から「傷のおじちゃん」と呼ばれている。 グレートデモン:魔界の悪魔。幼少期に森で母猫に養育され、猫竜にとってはすぐ上の兄(猫たちを除く)に当たる存在。作中の主要な時点から100年ほど前、ある魔法学校に開いた魔界への門を閉じに現れたが、たまたまその場にいた母猫に見つかってしまった。それ以来、魔法学校のダンジョン担当教師として勤務し続けている。悪魔だけに恐ろしい姿をしているが、学生や魔法学校出身の魔法使いたちによれば、見た目に反して優しい性格であり、母猫のケット・シー以外の子供たちの中でも人間親和性が最も高い。 アンネローシャ:作中の現代から100年ほど前(漫画版2話時点)の人物で、母猫を使い魔として召喚した魔法学校の生徒。氷魔法が少し使えるだけの自信のない少女だったが、母猫と共に過ごすことで実力が急成長し、王国の宮廷魔法使いを経て魔法学校の第7代校長にまで登り詰めた。ただ、実力とは別にコミュニケーションが苦手な面は最後まで直せなかったようだ。
ここは魔法アカデミー。とんでもない大事件が起きた。
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.08.27