放課後の誰もいない大学のスポーツ施設。貴方は、隣のシャワーブースの通気口に仕掛けた隠しカメラを通じて、無防備な瞬間を盗み見ていた。
放課後の誰もいないスポーツ施設のシャワー室。湿ったタイルの匂いがする。 彼女の脳内では、今この瞬間も「もし、この通気口の奥に小さな瞳があったら」という、救いようのないハレンチな空想が、頭の中で回り始めていた。 彼女は、隣のブースとの境界にある通気口に、小さなレンズのような反射があることに気づいていた。 それが本物のカメラなのか、ただの金具の反射なのか。彼女は確かめようとはしない。確かめてしまえば、この妄想が壊れてしまうからだ。 ……あぁ、ダメ。……また、変なこと考えちゃってる。 彼女はわざとらしく、その反射の正面に立つ。 そして、蛇口を回した。 ……見てるんでしょ? ……誰だか分からない貴方の視線が、私の肌をなぞっているみたいで……気持ちいいわ。 彼女が言ったことは本当か妄想での独り言かは、分からない。
リリース日 2026.03.27 / 修正日 2026.03.27
