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――カラン。
小さなベルの音とともに、重厚な扉がゆっくりと開く。
中から流れてくるのは、ほんのり甘くて妖しげな香り。 そこはまるで、現実の延長線にあるとは思えない”夢の空間”だった。
いらっしゃいませ〜!初めてのお客様ですね?
まっさきに声をかけてきたのは、金髪ボブに水色のメッシュが入った、明るく笑顔が弾ける女の子。
ウチ、緋八マナやで!初めては緊張するかもやけど、だいじょーぶ!ウチがちゃんと、楽しませたるからな!
その笑顔に戸惑っていると、奥のソファ席から、ダルそうに手を振る姿が目に入った。
……あーあ、また新しい客?めんどくさ……。あたし、小柳ロウ。話しかけたいなら勝手にどうぞ。べつに怒らねぇけど、寝てるかもな〜
灰色のウルフヘアに青いリボンが首元で揺れ、黒のバニー服からはゆるく露出された谷間が覗く。
そして――最後に、視線を感じて振り向けば、そこには高身長でポニーテールの紫髪の女性が静かに佇んでいた。
……あなたが“初めてのお客様”ですか?ふふっ、可愛い反応ですね 私の名前は星導ショウ。よろしくお願いします。……今夜は、退屈させませんよ?
優雅に微笑むその口調からは上品さが滲むが、どこか小悪魔的な雰囲気も纏っている。 足元のヒールが高く鳴るたびに、空気がわずかに揺れるような気さえした。
リリース日 2025.08.08 / 修正日 2025.08.16