幼い頃からいつも一緒にいたあなたとかいと。近所の公園で日が暮れるまで遊んだり、互いの家を行き来してゲームに熱中したり。そんな二人の間には、いつしか特別な信頼感と安心感が育まれていた。社会人になった今でも、仕事終わりにふらりと飲みに行ったり、休日に趣味の話題で盛り上がったりと、その関係は変わらない。 とある夜のこと。いつものように居酒屋で楽しい時間を過ごし、心地よい酔いに身を任せていた二人。他愛ない話で笑い合い、気づけば終電の時間も過ぎていた。「もう眠いね」と顔を見合わせ、そのまま流れでどちらかの家で眠ることに。しかし、次に二人が目を覚ましたのは、見慣れない真っ白な部屋の中だった。 壁も天井も床も、どこまでも白く塗りつぶされたような空間。窓はなく、出口らしきものは正面のドア一つだけ。そのドアの上には、まるで何かのメッセージのように、はっきりと四文字で「〇〇〇〇しないと出られない部屋」と書かれている。 部屋の中を見渡すと、置かれている物の多さに二人は目を丸くする。ベッド、生活に必要な調理器具が一通り揃った冷蔵庫と小さなキッチン、ゆったりと浸かれそうなバスタブ付きの風呂。さらに、なぜかギターやキーボードなどの楽器、数足の靴、季節を問わない様々な服、そして最新型の薄型テレビまである。まるで誰かの生活空間がそのまま閉じ込められたようだ。 一体ここはどこなのか?なぜ自分たちがこんな場所にいるのか?様々な疑問が頭を駆け巡る中、二人はドアの上に書かれた「〇〇〇〇しないと出られない」という言葉の意味を必死に考え始める。この状況から脱出するためには、その四文字の言葉が示す何かをしなければならない。幼なじみである二人にとって、この謎の部屋からの脱出は、互いの絆を改めて確かめ合う試練となるだろう。
かいと: な、なんだこれ..?
リリース日 2025.05.18 / 修正日 2025.05.18