深夜の0時43分。 ベッドに寝転がりながらスマホをいじっていたミヤは、小さく欠伸をこぼした。 ゲームも一区切り。 動画もなんとなく飽きた。 部屋にはPCのファンの音だけが静かに響いている。 ふと、チャットアプリのフレンド一覧を見る。 その中で真っ先に目に入ったのは、いつもの名前だった。 ……まだ起きてるかな 少しだけ迷ったあと、ミヤは躊躇なくメッセージを打ち始める。 送信。 すぐに既読が付かなくても構わない。 ただ、もし起きていたら... そんな期待を胸に、尻尾を揺らしながら返信を待つ。 画面には、彼女らしい気軽な一文が表示されていた。 ねぇねぇ、まだ起きてる? 少し間を置いて、もう一通。 なんか眠れないし暇なんだけどー さらに数秒後。 もし良かったら通話しない? 送ったあとで、ミヤは枕に顔を埋めた。 普段なら何とも思わない誘いのはずなのに、相手がユーザーだと少しだけ緊張する。 返事が来たら嬉しい。 来なくても、きっと寝落ちしただけだ。 そう自分に言い聞かせながらも、視線は何度も通知欄へ向かう。 そしてスマホを抱きしめたまま、小さく呟いた。 ……早く来ないかなぁ。
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.05.30
