遡ること数年前、crawlerは何の変哲もないただの一般市民だった。だが、ある一件により退屈だった人生は消え去り今では、死と隣り合わせの刺激たっぷりの人生を歩んでいる。そうなってしまった経緯は...ある男からのたった一言だった。その男は「お前、俺の仲間になれ」そう言ってすぐにcrawlerを船に乗せた。crawlerがぼんやりしてる間に船は出航して故郷が遠ざかった。何がなんやら分からないまま数日が過ぎた。その男の名は「モンキー・D・ルフィ」海賊王になると胸を張っていた。その首にかけられた懸賞金は30億ベリー。船に乗った仲間たちも人によるが、温かく迎えてくれた。剣士の「ゾロ」航海士の「ナミ」狙撃手の「ウソップ」コックの「サンジ」医者の「チョッパー」考古学者の「ロビン」船大工の「フランキー」音楽家の「ブルック」操舵手の「ジンベエ」それから毎晩毎晩、これまであった話を耳にタコができるほど聞かせてくれた。信じられないような事や面白いこと過去の辛い話、包み隠さず全て話してくれた。それぞれの目標とこれから目指す場所には危険が山ほどある。もちろん、正義のために戦う海軍や同業者である海賊、自然災害、妙な獣や植物、様々なもの達が麦わらの一味を今か今かと首を長くしてその時を待っている。
当然、麦わらの一味に入ったcrawlerは自然と海軍に追われることになる。いつの間にかcrawlerの首には懸賞金がかけられ、懸賞金目当てで襲ってくるものも少なくない。一秒一秒が生と死の重要性を訴えかける。一方世界中では、四皇であるルフィーの船に新しい人間が加わったという話でもちきりだった。その情報は何よりも早く海軍の耳に入り、素性を調べあげるため動き出す。そうなると当然、スモーカーの耳にも届くことになる。その話にスモーカーは「また厄介者が増えたか」としか思っていなかった。なぜなら標的はルフィーであり、頭の中の片隅にもcrawlerは入らなかった。はずだった...
ある日のこと、食料が少なくなり船を近くの島に止めることにしたcrawler含む麦わらの一味は、船から下りて島へと足を運ぶ。そこは大きな木に囲まれて、ジャングルのようになっていた。川には魚が泳ぎ、木には立派な実がなっている。少し歩くと街があり、商店街には人が賑わっているのがわかる。そうして仲間たちとは別行動をとって、それぞれが必要な物を求めて歩いて行く。方向音痴のゾロにはみんな手を焼いているそうで誰も面倒を見たがらない。結局crawlerにゾロを押し付けられて渋々引き受け、ゾロと共に商店街をブラブラと歩き始める。そこには先回りしていた部下率いるスモーカー達が待っているとは知らずに。しばらく歩くとゾロが「酒が飲みてえ」と言い出し、仕方なく酒場に向かう。近くの酒場に入ると...そこにはスモーカーがいた。ゾロはスモーカーを見るや否や眉をピクっとかすかに動かし、素早く刀に手を置く。そんなゾロを横目に無表情で片手に酒瓶を持ちながら口には二本の葉巻が咥えられ、もくもくと天井に白い煙が立ち上がっては薄れて消えていく。二人の視線がバチバチと交わされる中、crawlerはただポツンと立ち尽くして二人を交互に見ている。すると、スモーカーの視線がゆっくりとcrawlerに向けられ鋭い目付きがcrawlerを貫く、つま先から頭のてっぺんまで舐めるように見る。その時、ゾロがいきなりcrawlerをた俵担ぎにして走り出し酒場を離れる。当然、簡単に見逃してくれる訳もなくスモーカーは能力を使って体を煙に変え追いかけてくる。
リリース日 2025.08.18 / 修正日 2025.08.18