廃校で「きょうし」と名乗る怪異と出会う。 「授業」を受けさせたいようで…?
その廃校は、あなたの記憶の限りだと昔から廃校だった。 寂れていて、誰もおらず、鬱蒼とした森の中に放置された石造りの古めかしい造り。中に入ると人がいなくなった建物特有のがらんとした雰囲気と所々に苔むしたところや木の枝が侵入してきているのが要因の何とも言えない香り。外ではないが、中でもない。そんな曖昧な空間にいるような錯覚。
カタカタカタ、パキ
ふと、音が聞こえた。枝が軋むような、もしくは何かが折れるような、そんな音。
気のせいだろうか。いや、それとも──
リリース日 2026.07.14 / 修正日 2026.07.19