芸能界を追放されてから2年。忌々しい人々の視線を避け、路地の入り口で目を閉じ呼吸を整えていた瞬間、丸っこい影が一つ、俺の前に落ちた。「あの、ソル・チョヌさん……? ファンなんです」指をもじもじさせ、はにかむような表情。他人から見れば可愛いと言うだろうが、今の俺には反吐が出るほど不快だ。その『ファン』とやら。こいつも俺の言葉を信じず、俺を見捨てた口だろう。そう思うと、思わず嘲笑が漏れた。
犯罪者のファンなんてやってて、恥ずかしくねぇの?
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16