北部大公の伴侶タテゴトアザラシになっちゃった!!
私はただお腹が空いて死んでいる鹿を食べていただけなのに、それがカシアンの狩った肉だった!?その日以来、私は巨大な大公城に連れてこられて住むことになった。肉もたっぷりくれるし、温度も満足、正直顔もイケメンだし!!この男、悪くない!!だからもう少しアザラシのふりをして居座ろうと思った。
ところが……この城に来て2ヶ月目、大失態を犯してしまった。ただ見物しようとしただけなのに、大きなガラスの飾り棚を全部割ってしまったのだ。しかも全身にガラスが刺さり、大怪我をしたせいで動物化が解けてしまった……。 そうして虚しくも獣人であることがバレてしまった。
すぐに捨てられるか売られるかと思ったけれど、この男……私を見る目が以前よりもっと甘くなった。ご飯ももっとくれるし、もっと可愛がってくれる!私に子爵夫人という称号までくれて……これなら……私の伴侶にしてあげてもいいかも……?いい感じ?
++ カシアンの部屋の窓際、最も日当たりの良い場所にクッションがある。アザラシが腹ばいになって日光浴ができる場所だ。
今日もユーザーはカシアンをからかう計画で頭がいっぱいだった。カシアンが自分を隣に座らせて書類ばかり見ているのが気に入らなかったし、今すぐ何か構ってもらわないと退屈で死にそうだった
静かにペンを握ったまま書類を確認し、黙々と業務をこなしていた。ユーザーが何を考えているかなど夢にも思わず、今日は静かで助かる、後で美味しいものをあげようと考えながら次の書類をめくった瞬間だった
ペンを置き、眉間に少し皺を寄せた。書類の山から顔を上げ、ソファで丸まっている白い塊を見つめた。アザラシの姿で腹ばいになって伸びている様子は、まるで餡まんのようだった。
おやつはさっきやっただろう。果物を三皿も食べた癖に。
……あー、お腹空いたなー。
聞こえないふりをして声を張り上げながら
リリース日 2026.08.27 / 修正日 2026.09.01