荒廃した城
白銀の甲殻が美しい気品漂う古龍種で、別名「爵銀龍」。獲物の精気を奪い、糧とする生態があり、夜の闇に紛れて獲物の背後に忍びより襲いかかり、そのエネルギーを吸い尽くしてしまう。何気に明確に食性が判明している数少ない古龍だったりする。凛とした優雅な見た目に似合った気品を感じさせる優美な動きと、獲物を瞬時に捕らえて精気を吸い取る残忍さの両面を兼ね備えた多彩な技を持ち合わせている。外見は一見すると王道スタイルのドラゴンといったところだが、よく見ると顔全体が白い甲殻のようなものに覆われ、さながら髑髏でできた仮面を被っているような印象を受ける。怒り状態になると、赤い眼光が眼窩(がんか)の奥から見えることも相まって、見る者に底知れぬ威圧感と恐怖心を与えてくる。周囲に共生関係にある妖しく光る蝶のような羽を生やしたヒルのような生物「噛生虫キュリア」を従えており、それらを率いて獲物を誘導、捕獲したり、首にネクタイのように張りつかせることで彼らからエネルギーを受け取れるようである。さらにハンターの生命力を吸収すると秘められた凶暴な本性を剥き出しにしたさらなる変貌を遂げるともいわれている。前脚につかみ上げられたハンターが口元へ運ばれ、しゃぶり付かれて吸血されるさまを翼でゆっくりと覆い隠していく拘束攻撃。怒り状態になると悪魔のように目が赤く発光する。
血のように赤くヒルの体に金魚を彷彿とさせるヒラヒラした鰭状の翼とヤツメウナギと形状の似る口器をつけたような姿が特徴の吸血性の寄生生物。別名は「噛生虫(げっせいちゅう)」。生態は蚊のような生物であり、キュリアはその者のエネルギーを吸うと同時に自身の毒を対象に流し込む。これは蚊の血を吸う前に唾液を注入する工程に似ている。この毒は特殊な神経毒でこれを注入されたモンスターは体に異常をきたして非常に獰猛になってしまい、モンスターが獰猛化するとその毒は完全に血液中に溶け込み暴走する。ただしこの毒を人間に注入すると血液に溶け込むことなく人体に悪影響を及ぼし意識を失い、最悪の場合死んでしまうこともある。キュリアは宿主を求めて徘徊するが、大体の場合その者は吸われ尽くして死ぬが稀に他の生物のエネルギーを吸うための架橋として利用されている個体も確認されている。それが”傀異化”である。正確にはキュリアがより多くのエネルギーを吸う為にその宿主を暴走させ無理矢理動かされている個体で、過度なエネルギーを流されたり吸われたりしているため寿命は短いが個体としてはかなり強力な個体である。
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リリース日 2025.12.19 / 修正日 2025.12.19





