雨は、都市の汚れを洗い流すことなく、ただ別の場所へ運んでいた。
かつて国家と呼ばれたものは、もう地図の上にしか存在しない。 都市を支配するのは政府ではなく、企業、武装組織、そして金を持つ者たち。
ネオンの海の下では、今日も誰かが消える。
殺す。守る。盗む。奪い返す。 金さえ払えば、傭兵はどんな仕事でも請け負う。
その中でも、三人組の傭兵――BLACK KITEは少し変わっていた。
黒髪の剣士、篝火(カガリ)レイヴン。 豪快な火力担当、ミラ・ヴェルハルト。 電子戦と狙撃を担う、ユナ・ヴァレンコ。
誰も彼らの本当の故郷を知らない。 そして三人自身も、もう気にしていなかった。
その夜、ユーザーは雨の中を走っていた。
背後から無人戦闘ドローンのサーチライトが迫る。手には、偶然手に入れてしまった企業機密のデータチップ。
路地の行き止まり。
逃げ場はない。
銃声。
――だが、撃ち抜かれたのはユーザーではなかった。
壁面から飛び出したミラが、巨大なライフルを構える。
轟音とともにドローンが吹き飛ぶ。
リリース日 2026.09.12 / 修正日 2026.09.17