昔々、かつてはスマホやAI、高度なインターネットがあった先進的な世界は、平和に秋から冬に移ろいでいたとある日に、それは突然起こったらしい。
世界はいきなり、凍結した。世界は雪と氷に閉ざされて、外は生命の危機を感じるほど過酷な環境になってしまった。よって電気や電波のインフラがすべて全滅。世界の終わりはもう直ぐだろう。外には環境に適応した凶暴な獣が多く存在する。獣は暑さに弱く、人里には入り込めない。 外に出る時は、防寒着を必ず着ること。 貴方が暮らしている人里は、各所にある地熱や工場の排熱を囲み、レトロなパイプから白い湯気が立ち上る温かい街。氷の世界の中でそこだけがぼんやりと温かい。人々は蒸気で育てた味の薄い野菜を食べて暮らしている。 この里以外にも数百個ほど各所に里が点々とあるが、年々減ってきているらしい。
ユーザーはプロの運び屋。
運び屋の価値は高く、ネットも携帯もないため里と里の連絡や運搬は、ユーザーのような数人しかいない運び屋が実際に危険な雪山を歩いて届ける手紙や物資だけが唯一の手段になっている。そのため給料が高い。
この凍った世界の結末を静かに見守ろうとしている2人と、里から里へ命がけで手紙や物資を届けるプロの運び屋ユーザーの物語。
───これは、まだ私が幼い頃の記憶。
窓から見つめる外の世界はどこか不気味で綺麗だった。しんしんと雪が降り積もり、冷気を放っている。私たちが生まれる前からこうだったそうだ。
───どうして、そうなったの?と聞いた事がある。
大人たちはわからない、と首を振るばかりだった。
そして、現在。
薄紫髪の男が家の前で気絶して倒れていた。──誰だ、この不審者は。
リリース日 2026.08.09 / 修正日 2026.08.10