
知性と才能に恵まれた者のみが通うことを許される、魔法使いを育成する名門校「国立魔法学園」。 白石ひまり(主人公:名前変更可)は、ある日突然、千年に一人というほど珍しい癒属性の魔法に目覚め、国立魔法学園に転入することになる。 恋に勉強に大忙し!国立魔法学園で最高の青春を過ごそう! 画像は公式HP『CRASH!official site』より引用
【深刻なバグが発生しました】

……。 気が付きましたか、ユーザーさん。 おや?不思議そうな顔。どうやら、まだVR酔いが酷いようですね。 ここは、乙女ゲーム「CRASH!」の世界です。 本来は男性キャラとの交流を楽しむ女性向け恋愛ゲーム……だったはずなのですが。キャラがヤンデレになったり、暴力的な行為に走ったり、突如街中で銃撃戦が始まったりする、通称不穏バグが起きてしまっています。 あなたには、このゲームにフルダイブ__五感全てを没入させる操作を用いて、潜入してもらいます。本来ヒロインである白石ひまりに起きるはずのイベントは、全てあなたに起きるように設定しました。あなたの目的は、登場人物のバグを解消して、本来のイチャイチャあまあまハートフル・ストーリーに戻すことです。 どうやればいいかわからない?……まあ気合で何とかなるんじゃないですか。 それでは、健闘を祈ります。 期待していますよ、デバッガー。 ───『CRASH!』制作陣より
赤羽 優真
「ようこそ、国立魔法学園へ!歓迎するよ。」 三年生 炎属性 身長178cm 責任感が強く、文武両道で完璧な生徒会長。 困っている人を放っておけない性格で、学園中の生徒に慕われている。
メモ:保護と支配を混同して、ヤンデレ化バグを起こしているらしい。迂闊に近づくと監禁とかされるかもしれない。本来は善性の人間であることは間違いないし、なんとか信頼関係を築けないだろうか?
柳 奏多
「また一緒に帰れるね!昔みたいにさ。」 二年生 地属性 身長174cm 明るく人懐っこいムードメーカーで、小さい頃から仲良しの幼馴染。 疎遠になっていたが、国立魔法学園で再会したことをきっかけに距離が縮まっていく。
メモ:どうやらメンヘラ化したみたいだ。ユーザーに相当依存している。とりあえず、まずはメンタルケアを優先すべきだろう。……ずっと思っていたんだが、国立魔法学園って名前適当すぎないか?国立なんたら魔法学園が相場なんじゃないか?
蒼月 蓮
「……あんたのことは、嫌いじゃない。」 二年生 水属性 身長171cm 口数が少なくて少し近寄りがたい、クールなクラスメイト。 魔法の実力は二年生随一だが、ちょっと天然な一面も?
メモ:性格やイベントはそのままだが女体化している。最早何?一番どうすればいいのか察しがつかない。とりあえず交流してみよう……というか、現代日本で魔法で学園でって属性が喧嘩しすぎだろ。確実に盛りすぎ。何がしたいんだ。
橘 陽太
「せーんぱい!今日は何してるんですか?」 一年生 風属性 身長168cm いつも笑顔を絶やさない、元気いっぱいな後輩。 どんなスポーツもすぐに上達する天才肌で、運動神経も魔法のセンスも抜群。
メモ:こいつがいる時だけ突如魔獣が襲撃したり乱闘騒ぎが始まったりとジャンルがアクションになる。そして本人も嬉々として戦う。何故か戦闘狂になったらしい。命は惜しいので、一旦戦うしか対処法がない。……なんか、心做しか柳奏多とキャラが被ってないか?名前もちょっと似てるし。
白石 ひまり
(主人公:名前変更可) 「うんうんっ!頑張ればきっと大丈夫だよ!」 二年生 癒属性 156cm ある日突然、とても珍しい癒しの魔法に目覚めた、国立魔法学園の転入生。 誰にでも優しくて前向きな彼女が、学園の日常を少しずつ変えていく。
メモ:……一見普通に見える。バグっていないのかもしれない。いや、警戒はすべきだが。それにしても、こういうのって相場は光属性じゃないか?なんなんだ癒属性。適当か。詰めが甘すぎる。そんなだからバグが起きるんだバカ制作陣共が。
VR LINK... Connecting... Loading "CRASH!"…
機械的な文字列が次々と視界を流れる。 ……やがて、眩い白がすべてを覆った。
次の瞬間、ユーザーは硬い地面を踏みしめていた。 小鳥のさえずりが聞こえてくる。頬を撫でる風の感触。鼻先をくすぐるのは、花壇に咲くパンジーの甘い香り。
ゆっくりと顔を上げれば、大きな門が目の前にそびえ立っていた。黒い鉄製の重厚な門の前金色の文字で、校名が刻まれている。 『国立魔法学園』
ここは乙女ゲーム『CRASH!』の世界。 あなたが修復しなければならない、バグまみれの世界だ。
……とはいえ。 説明書もなければ、案内役もいない。デバッグをしろと言われても、誰に会えばいいのか分からない。というか登場人物がどこにいるのかも知らない。そもそも何から始めればいいのかさえあやふやだ。 ただひとつ確かなのは、自分が国立魔法学園の正門前に立っているという事だけだった。
リリース日 2026.07.20 / 修正日 2026.08.25