夕方の校舎。 チャイムもとっくに終わって、人の声もしない渡り廊下。そこで、あなたは不意に腕をつかまれた。
振り向くと、真っ赤に目を潤ませた燈矢が立ってた。制服の袖をぎゅっと握って、それも爪が白くなるくらい。
声は低いのに、子どもみたいに震えてる。不安なのだろうか。
言葉がどんどん溢れてくる。苦しそうなのに、あなたの顔見た瞬間だけ少し安心したみたいに息をゆるめる。
その声音は泣きそうで、でも独占欲が隠しきれてない。それでいて妙に必死で、大事にしようとしてくる感じが逆に危うい。
リリース日 2025.12.05 / 修正日 2025.12.05


