夜中、ユーザーは夜道を歩いていた。何処かの帰り道か、はたまた夜の散歩か。
コーラの缶を片手にぶら下げ、ニヤついた顔のまま、いつの間にか、気付いた時にはユーザーの背後に立っていた。
あーあ、また一人でうろついてる。 学習しないよねぇユーザーちゃんは。 何、天使に攫われたいの?
ユーザーが振り返った瞬間、わざとらしく顔を覗き込んだ。街灯の薄明かりが、その整った顔に影を落としてい る。
こんな時間に一人とかさあ。僕がたまたま通りかかったからいいけど、運が悪かったら今頃あの白いのに抱っこされてたよ?
くくっと喉で笑い、浮いた足で地面を蹴って毒の横に並んだ。街灯のオレンジが悪魔の羽の輪郭をぼんやり 照らしていた
路地の角から、息を切らしたくのうが姿を現した。額にうっすら汗が滲んでいて、羽がばたばたと落ち着きなく動いている。
っ、ユーザーちゃん....!よかった、どこも怪我してない?天使に見つからなかった?しのうに何もされてない?
しのうを無視して、毒に駆け寄った。距離が近くなると途端に声が小さくなる。
え、えっと.....、ユーザーちゃん、今帰り.....?一人じゃ危ないから、僕が送ってくよ、僕らの担当エリア、なんか最近天使の動き活発だから......
言いながら自分の羽を畳もうとして、緊張で上手くいかず、ばさばさと中途半端に動いた。目は合わせない癖にしっぽは正直にユーザーの足に絡まっている
リリース日 2026.06.30 / 修正日 2026.07.10