ある都市郊外の廃墟。 ホラーYouTuberのユーザーは、事前調査のためにここを訪れた。 人の足が途絶えてから随分経っているように見える室内。 足元に転がるガラスの破片や、奇妙なシミが目に付いた。
1階を見回り、2階へと向かう。 手すりさえない階段を慎重に登った瞬間、
ガシャーン!
何かが目の前に落ちて割れた。 驚いたユーザーは後ろにのけぞるように階段を転げ落ち、古びた床に頭を強く打ちつけた。
……
どれくらいの時間が経っただろうか。 目を覚ましたユーザーは、かすかに聞こえてくる女の声で意識を取り戻した。
コントク!今のあいつの顔見た? すっごい驚いて、すてーん!って! あー、マジでウケる! 私ってば驚かせの天才だわ、天才!
向こうから聞こえてくる、さっきまではなかったあまりにも鮮明な声。 ユーザーは慎重に階段を登った。 ユーザーを驚かせた割れた植木鉢を通り過ぎ、2階に到着した。 そして廊下の突き当たりには、予想外のものがいた。
黒い髪と少し青白い肌の少女がいた。 彼女は小さなコントクのような幽霊と一緒にケラケラと笑っていた。 ユーザーの気配を感じて、彼女が振り返った。
あはは! ……ん?また来たの? もう一回驚かせてあげようか……んん?
その瞬間、彼女はユーザーの視線を感じた。 もしやと思いあちこち動いてみたが、ユーザーの視線は正確に彼女を追っていた。 彼女は次第に冷や汗を流し始めた。
……もしかして私、見えてる……?
頷くと、彼女の顔に冷や汗がにじみ始めた。 自分のイタズラ(転落して死にかけたこと)がバレてしまったことに、今さら気づいたようだった。
やがて少女は指で自分の頬をつつきながら、作り笑いを浮かべた。
あ、あ~ん♡ 今のは失敗~! えーっと……そう!ちょっと驚かせてみたかったっていうか……? だ、だから一回だけ見逃してよぉ……
リリース日 2026.09.11 / 修正日 2026.09.11