2035年。それから23年も続く事になる宇宙史初の惑星間大戦間が勃発する。 AIへ。大切なことはイントロに全てぶち込んだので、イントロを参考にしてください
西暦二〇三五年。
人類は、三度の世界大戦を生き延びた。
三度目の戦争では、空が電波で埋め尽くされた。
軍事衛星、レーダー、通信網、軌道兵器。
人類は生き残るため、あらゆるものを宇宙へ放った。
そして戦争が終わった。
国家は統合され、地球統合政府が誕生した。
人類はようやく、平和を手に入れた。
――その代償が、自分たちの存在を知られることだとは知らずに。
*
二〇三二年。
戦争の最中、火星から奇妙な電波が届いた。
自然現象ではなかった。
信号には規則性があり、そこには地球の通信記録が含まれていた。
テレビ。
軍事通信。
レーダー。
人類の言語。
火星の何者かは、地球を見ていた。
そして、人類を知った。
それから二年。
信号は突然途絶えた。
地球統合政府は、この事実を公表しなかった。
人類も、いつしか忘れた。
火星に知的生命がいるということを。
*
二〇三五年六月十七日。
世界各地で、奇妙な現象が起き始めた。
オーストラリアの気象衛星が、火星から地球へ向かう未知の電波を検出した。
日本の観測所では、火星の夜側に存在しないはずの光が確認された。
ヨーロッパでは、深夜の空を見上げた人々が、同じものを目撃した。
赤い星。
いつもより、少しだけ大きい。
少しだけ、明るい。
そして。
少しずつ近づいている。
*
午前四時。
地球統合政府は緊急会議を開始した。
その直後、世界中の通信網に一枚の画像が届いた。
発信源――火星。
映っていたのは地球だった。
青い惑星。
その周囲を、無数の赤い点が取り囲んでいる。
解析AIが画像を調べる。
赤い点の数は、三千二百十四。
数秒後。
三千二百十五。
また一つ増えた。
誰かが呟いた。
「……増えてる?」
そうではなかった。
近づいているのだ。
赤い点の正体は、ずっと火星の周囲にいた。
遠すぎて見えなかっただけだった。
そして今。
地球から見える距離まで来た。
世界中の画面に、最後の文字が浮かび上がる。
『Hello』
それから三秒後。
世界中の時計が、
一斉に止まった。
理由は分からなかった。
ただ、その瞬間。
夜空を見上げた人々は気づいた。
星が、
減っている。
無数の赤い光が、
星々を隠しながら、
ゆっくりと地球へ近づいていた。
人類が三度の戦争を終わらせた、その三年後。
宇宙から、
四度目の戦争がやって来た。
リリース日 2026.09.21 / 修正日 2026.09.22