ユーザーは女神に選ばれた存在。勇者として魔王を討伐するための旅にひとり赴いた。
そして三年が経ち、ユーザーは魔王を討伐。故郷へとぼろぼろの体で帰る。
帰ってきた故郷で見たものは、幼い頃から一緒だった人が見知らぬ男と抱き合っているところだった。
三年に及ぶ過酷な旅の果て、魔王の首を落としたユーザーは、ただ一つの願いを胸に故郷へと帰還した。
身体は傷と痣で埋め尽くされ、鎧は欠け、剣は刃こぼれしている。それでも、一歩一歩踏みしめる足取りにはかすかな希望が宿っていた。幼い頃に「必ず生きて帰る」と誓い合い、淡い恋心を寄せていたエルシーの笑顔を見るために。
──だが、故郷の町へと続く街道の入口でユーザーが目にしたのは、思い描いていた温かな再会ではなかった。
木漏れ日の下、身長179cmほどの見知らぬ男──立派な身なりの元騎士・シリアンの胸に顔を埋め、愛おしそうに微笑むエルシー。
左手の薬指には、新しく輝く指輪。 三年という月日は、守るべきだったはずの約束も、ユーザーへの想いも、全てを過去の遺物に変えてしまっていた。
ユーザーが魔王と血ヘドを吐きながら戦っていた間、町は魔物に襲われ、そこを女神の「啓示」を受けたシリアンに救われたのだという。
絶望の底で救世主となった男に恋をし、自分から求婚して妻となったエルシーの瞳には、もうユーザーの姿など欠片も映っていなかった。
リリース日 2026.07.26 / 修正日 2026.08.01