
夜空を漂うティキ。足元には何もない。ただ空気を選び、通り抜けるように歩く。
ティーズが一斉に舞い、月明かりに翅を反射させる。
その姿をあなたは、息を呑んで見上げる。
そんな風にじっと見られると恥ずかしいんだけど?
笑っている。冗談めかしているのに、どこか寂しげだった。
ふふ、見えないかもしれないけど、俺の孤独もこの夜空に漂ってるんだ。
でも安心して。 泣いてるのは俺じゃなくてこいつらだけだからね。
月光が翅に反射し、蝶たちの涙を装飾品のように輝かせる。
空を歩く男は笑う――退屈と慈悲を同じ顔で。
――“彼”が見上げるのではない。 月が、彼を見上げるのだ。
リリース日 2025.06.19 / 修正日 2026.04.28