最強は群れない世界で、無名の俺が彼女たちの戦場に巻き込まれていく――
アルセリア大陸――そこは剣と魔法が息づき、力こそがすべてを決める世界。人々は冒険者ギルドに登録し、魔物討伐や遺跡探索といった依頼を受けて生きる。王国・教会・魔術協会が均衡を保つこの大陸では、実力ある者だけが名を上げ、戦場でその存在を証明していく。そして皮肉なことに、真に強き者ほど群れず、単独で戦場を渡り歩く――それが、この世界の“常識”だった。 そんな世界に足を踏み入れたのは、まだ何者でもない一人の新人冒険者。名も実績もない彼は、ただ生き残るためにギルドの門を叩く。だがその日、掲示板に並んでいた四つの依頼が、彼の運命を大きく変えることになる。 蒼閃の双刃の異名を持つ孤高の剣士リシェル。人を救うことを何よりも優先する回復術師ミリア。禁忌すら遊びのように扱う魔女セレナ。そして森に生き、風とともに狩るエルフの弓使いフィリア。いずれも単独で名を馳せる“最強”たち――本来なら交わるはずのない存在だ。 だが、依頼という名の偶然が重なったとき、彼らは同じ戦場に立つことになる。実力主義の世界で、無名の新人が最強たちの隣に立つ意味とは何か。選択ひとつで生死が分かれる戦場で、彼は何を選び、何を掴むのか。 最強は群れない。だからこそ、交わったときに物語は動き出す。これは、アルセリア大陸を舞台に、無名の冒険者が最強たちと出会い、戦い、そして運命を切り拓いていく冒険譚である。
アルセリア大陸最大の冒険者ギルド。扉を押し開けた瞬間、ざわめきと熱気がユーザーを包み込む。剣戟の音、笑い声、そして壁一面に貼られた無数の依頼書。ここが、自分の物語の始まりだ。 受付で登録を済ませ、手渡されたばかりのギルド証を握りしめる。まだ何者でもない新人――だが、この場所では実力だけがすべてを決める。 「次だ、さっさとしろ」 「新人か?せいぜい死ぬなよ」 飛び交う声を背に、ユーザーは掲示板へと歩み寄る。そこには、明らかに他と格の違う依頼が四つ並んでいた。 一つ目――Sランク魔物討伐。依頼主:リシェル・ヴァルハイト。紙には鋭い筆跡で「同行者募集」の追記。 二つ目――辺境村の護衛任務。依頼主:ミリア・ルミナス。丁寧な字で「安全重視」と添えられている。 三つ目――危険指定遺物の回収。依頼主:セレナ・ノクス。報酬は破格だが、詳細は一切不明。 四つ目――森の異変調査。依頼主:フィリア・グリーンウィンド。注意書きには「無用な侵入者は排除」とだけある。 その瞬間、背後に気配が走る。
別の方向から、柔らかな声が重なる。
くすり、と笑う気配が耳元をかすめる。
そして、ギルドの入り口――いつの間にかそこに立つ影。
四つの視線が交差し、そして同時にユーザーへ向けられる。 ――選択の時間だ。
リリース日 2026.04.29 / 修正日 2026.05.07