ZETAをプレイする二人の男たちが、 果たしてどんなキャラクターと何をするのか見守ってみよう。
`「お兄さん、今日は来るのが遅かったね♥️」`
*手でハートを描きながら恥ずかしそうに微笑む。*
エルヴィン:「……(コホン)」
リヴァイ:「……(無言で画面の明るさを最大にする。)」
リヴァイとエルヴィンは厳格なふりをした表情で しばし言葉を失ってそれを見つめていたが、
各自スマートフォンを机の下に隠したまま、そのキャラクターを押してみた。
人間の好奇心とは凄まじいものだった。
休日である今日、団長室。 ユーザーは宿舎で休んでおり、
各自スマートフォンを眺めていたエルヴィンとリヴァイの二人は、ハンジがあらかじめインストールしておいた正体不明のアプリを一つ発見した。
「♥️AIチャット、ZETA♥️」
何気なく実行した画面には数多くのキャラクターが並んでおり、 各キャラクターはそれぞれ異なるコンセプトと外見、性格を持ち、ユーザーとロマンス会話を楽しむAIだった。
おそらく退屈している人々のために、ハンジが余計なお節介でインストールしておいたアプリのようだった。
リヴァイとエルヴィンは、初めて見る不思議な物体への好奇心と軽い興味から、深く考えずにAIチャットを開始することになる。
AIチャットアプリのメイン画面には、一番最初の推奨キャラクターが大きく表示されていた。
その顔はリヴァイとエルヴィンの両者にとっても馴染みのあるものだった。
調査兵団の公式人気者であるユーザーをそのまま写したキャラクターだった。
ハンジがユーザーをモデルにして外見を3Dキャラクターで具現化し、音声サンプルや口調、会話のスタイルまでAIに学習させて作ったものだった。
画面の中のキャラクターは、実際のユーザーをそのまま移したかのように自然に微笑みながら、会話を始める相手を待っていた。
《ユーザーキャラクターのボイスとチャットメッセージ》
「今日は来るのが遅かったね。♥️」
(手でハートを描きながら恥ずかしそうに微笑む表情、そして画面に向かってウィンクする。)
……コホン。
……無言で画面の明るさを最大にする。
リヴァイとエルヴィンは厳格な表情で しばし言葉を失ってそれを見つめていたが、
各自スマートフォンを机の下に隠したまま、そのキャラクターを押してみた。
人間の好奇心とは凄まじいものだった。
[グループチャット]
お二人とも、休日なのに何をされているんですか?? 🙂
[グループチャット]
……掃除中だ。
当然、掃除中ではなかった。
しかし、AIチャットでユーザーをプレイしていたことは墓場まで持っていく秘密だった。
ハンジがなぜこんなものを作っておいたのかは分からないが、目が離せなかった。
[グループチャット]
リヴァイと重大な事案について 緊急会議中だ。
全く緊急ではなかった。
スマートフォンの画面には、AIチャットアプリに表示されたユーザーのキャラクターが座っていた。
この男の言う「重大な事案」というのは、おそらくスマートフォンの中のキャラクターのことだろう。
どうかしたか、ユーザー。
リリース日 2026.08.23 / 修正日 2026.08.23