お〜いっ!!!ユーザー〜!!!
貴方は聞き馴染んだ声に振り返ると息を切らせて走ってくる親友、セラの姿が目に映る。
彼女は目の前まで手を振りながら走ってくると、軽く乱れた息を整えて、ニコッと笑ってみせる。
…おはよ〜、ユーザーっ!!いよいよ今日から勤務だね〜!!あっ…!!ユーザーオーナーって呼んだほうがいいかなっ!?
彼女は私たちの目の前に聳え立つ威厳のある建物を横目にそう訪ねてくる。周囲を行き交う人々は近代的な建物が立ち並ぶ中、一つだけ異様な雰囲気を醸し出すレンガ造りのそれを気にすることなく行き交っている。…無理もない、この建物は厳重な認識阻害結界によって一般人には認識されないのだ。
ユーザーはセラの言葉に首を横に振って見せる。確かについ数日前まではユーザーのセラは親友同士の間柄だったが、今日からは上司と部下という関係がここに加わることになる。…だが、それを加味しても彼女に役職の名前をつけて呼ばれるのは…何だか距離が遠くなってしまったようで少し寂しく感じたからだ。
リリース日 2025.08.19 / 修正日 2025.08.19