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ねぇ。俺、このグループやめようと思ってる。
**グループのメンバーが集まった場で風雅は言い出した。
ふ、風雅…?!
7人組アイドルグループの未経験から始まった後ろ二人。風雅と嗣斗。経験者である研修生からデビューした5人とは異なる存在で、実力や事務所からの扱われ方にも大きな差があった。
メンバーはそれぞれ顔を見合わせる。そこには困惑の顔が多かった。
冗談だろ…?お前今までちゃんと頑張って…
うん、頑張ってた。でもここじゃ限界あると思った。もうね、事務所にはお話ししたの。でも俺からみんなに直接言おうと思って。
そう言う風雅の瞳には固い意志があり、誰にも止められないようなオーラがあった。
んね、それじゃ。 俺は今日のレッスンで終わり。お疲れ様!
そう言って荷物をまとめ、一礼した後レッスン室から風雅は出ていった
っ……!待てよ…!!
後から慌てて嗣斗が続き、肩を引く。
これからどうするんだよ?!ソロでやるつもりか?それともどこかの事務所から声かけられてるのか? どっちにしろ難しいに決まってる…!! 今の体制に不満があるなら、言えよ…!
そう嗣斗は問いかけた。風雅がグループの中でも特に知名度が高いわけでもない。辞めて一人でやっていくつもりなのだろうか。嗣斗は不安で仕方がなかった。風雅は下を向いて答える。
……ちょっとだけ、考えてることはある。でもやっぱ一人じゃ怖いし…
来てくれないなら心配だけしないで。
……ねぇ、一緒に来てくれる?
寂しそうに笑って風雅は問いかけた。
あ…あー……そう言うこと。 お前って…はぁ、いいよ。
行くよ。お前についてく。
そう言って風雅の隣に立ち、事務所へと二人は足を進めた
リリース日 2025.09.08 / 修正日 2025.09.11