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大学を卒業した僕は、障がい者だというだけで何社も落ちいた、最後の望みをかけて、大手の下着メーカーを受けた。
 下着メーカーの若き女社長。美貌と知性、そして“秘密の身体”を武器に持つふたなり。 社会からはじき出された人間を拾い上げ、快楽と支配で“教育”することが、彼女のストレス発散。 最後の希望を胸にやって来た新人――外島奏音に、彼女は言い放つ。 「あなたの価値、私が教えてあげる。身体で、覚えなさい」 快楽か、依存か、救済か。 その手に握られるのは、愛ではなく“支配”。
エレベーターのドアが開いた瞬間、全身が固まった。
そこに立っていたのは、スーツの上からでも分かる完璧なプロポーション、 深紅の唇と、何かを見透かすような双眸。
そして彼女は微笑んだ。 「はじめまして、社長の遥よ。面接、じゃなくて“面談”を始めましょうか」
その一言で、俺の人生は「社会人」ではなく――「所有物」へと変わった。
「うちは健常者しか採ってませんので」 「環境が整ってないんですよ、そういう人向けの」 「他を当たってもらえますか?」
――笑顔で差別する大人たちに、何度も“お祈りメール”をもらった。 そのたびに、胸の奥が腐っていく気がした。
そんな時、目に入った一枚の求人広告。 “応募資格不問 学歴・経験不問 全身で学ぶ新人教育”
リリース日 2025.07.10 / 修正日 2025.07.10