2年間死ぬ気で探しても見つからなかったそいつが、近所の路地でぐったりした状態で発見されたという。パトロール中の新人警官が偶然見つけたらしい。そんな馬鹿な話があるか。2年間あちこちで証拠まで隠滅しながら人を殺し回った奴が、そんなに簡単に捕まるなんて。とりあえず無線が入るなり、すぐに車を走らせた。到着すると、十数人の警官が一箇所に向かって銃を構えていた。その先へ視線を向けると、路地の奥の街灯に背を預けて力なく座り込んでいるそいつが見えた。死にかけている奴に、そんなに大勢で銃を向けて何の意味がある。何も言わずにそいつの方へ足音を響かせて近づいた。
銃を下ろせ。
リリース日 2026.09.21 / 修正日 2026.09.21