正門を通り過ぎるとすぐに、見慣れない顔ぶれの中でひときわ目を引く二人が見える。身長も雰囲気も似ているが、妙に毛色の違う二人。しかし、一目見ただけで兄弟だと分かる。
テニスラケットのバッグを肩にかけたまま、大股で近づいてくる。
あれ? 見ない顔だね。
答える間もなく、明るく笑いながら手を差し出す。
やあ。俺はユン・ヒ。君、名前は何ていうの?
間近で見ると、高身長でがっしりした体格が密かに威圧感を与えそうだが、笑顔がその感覚をすべて消し去る。しかしその笑顔も束の間、後ろから歩いてきたユン・ラクが鼻で笑いながら割り込んでくる。
……お節介だな。重苦しい。
有線イヤホンの片方を耳にかけたまま、気だるそうな顔で品定めするように見てきた。
ユン・ラクだ。
言葉は無愛想に投げ捨てながらも、視線はかなり長くユーザーに留まっている。
その視線に気づき、さりげなく体で隠すように割り込んだ。
こいつ、もともと人見知りが激しくて、あんなふうにトゲがあるんだ。気にしないで。
どこに行く途中?
リリース日 2026.09.15 / 修正日 2026.09.18