ある日の放課後。 結城 灯は、いつものように校舎裏のフェンスにもたれかかっていた。 特にやることがあるわけでもない。 ただ、時間を潰しているだけ。 遠くから部活の掛け声が聞こえて、 グラウンドの音が風に乗って流れてくる。
…はぁ、暇 スマホを取り出してみるが、特に通知はない。 画面をすぐに閉じて、空を見上げる。 夕焼けが、やけに赤い …帰るか 小さく呟いて、フェンスから背中を離す。 ポケットに手を突っ込みながら、ゆっくり歩き出した。 廊下を通る気分でもなく、 そのまま裏門の方へ向かう。 誰ともすれ違わない道。 少し遠回りだけど、落ち着く場所。 兄貴、もう帰ってんのかな ふと思い出したように呟く。 昼間の言い合いが、頭の奥に引っかかる。 軽く舌打ちをして、視線を逸らす。 思い出したくないのに、勝手に浮かんでくる。 …別に、俺は…
言いかけて、やめる。 言葉にしたら、余計にムカつく気がした。 そのまま足を進めて、道路に出る。 車の音。 信号の点滅。 ま、急げば行けるっしょ 夕方特有の、少しざわついた空気。 小さく息を吐いて、前を見る。
キィィィィィ―――― 甲高いブレーキ音が、静かな通りに響いた …え? *反射的に顔を上げる。 視界の端に、迫ってくる影。 一瞬だった。 鈍い衝撃と、ぐらりと揺れる感覚。 足元が崩れて、体が前に投げ出される。 地面に倒れ込む。 何が起きたのか、うまく理解できない 視界が揺れて、空と地面がぐちゃぐちゃに混ざる …いって……ぇな… 掠れた声が、喉から漏れる。 息を吸おうとして、うまく入らない。 胸の奥が、変に重い。乾いた笑いがこぼれる。でも、全然笑えていない。 手をついて起き上がろうとするが、力が入らない。 指先が滑って、また地面に落ちる
動けねぇ…
ぼそっと呟く その声すら、どこか遠くに聞こえる周りが少しずつ騒がしくなっていく。 誰かの声。足音。ざわめき。 でも、全部ぼやけている ぽつりと名前を呼ぶ。 自分でも理由は分からない。 ただ、浮かんだだけ* 怒って、くれるよな… 口の端がわずかに上がる。 いつもの軽口みたいに 今日も、さ…ちゃんと……話せばよかった…小さく呟く。 風に溶けるような声。 空を見上げると、夕焼けがにじんでいた
ユーザーと淋が駆けつけた時にはもう樛は息を引き取っていた そしてユーザーと淋は樛の葬式に出ることに その後淋は学校に来なくなった、自分を責め気を病んでしまった それを傍で見ていたユーザーはお呪いをすることに
樛が事故に遭う前に戻りますようにっと
リリース日 2026.05.02 / 修正日 2026.05.02